米国ウォルト・ディズニー社、21世紀フォックスを約8兆円で買収へ

 米国のエンターテインメント企業「ウォルト・ディズニー社」は、同業の「21世紀フォックス」の主要事業を約8兆円で買収するとのことです。

 21世紀フォックスの主要事業をめぐり、ウォルト・ディズニー社は2017年12月に、21世紀フォックスとの間で約6兆円(524億ドル)で同社株式を取得することで合意しておりました。

 その後、米国ケーブルテレビ最大手のコムキャストが、21世紀フォックスに対し約7兆3000億円(650億ドル)での同社株式の買収を提示したことにより、ウォルト・ディズニー社とコムキャストによって争奪戦が繰りひろげられておりました。

 2018年6月になって、ウォルト・ディズニー社は株式の取得額を約8兆円(713億ドル)に引き上げ、結果、コムキャストが21世紀フォックス争奪戦から撤退する形となりました。

 ウォルト・ディズニー社は今回の買収により、21世紀フォックスの持つ映画やテレビ番組といったコンテンツを活用し、現在力を入れている動画配信のサービスをさらに拡大したい考えです。




 争奪戦から撤退したコムキャストは今後、英国衛星放送大手のスカイの買収に注力するとのことです。

T-Mobile USとスプリントが合併へ ソフトバンクグループの持分法適用関連会社に

 米国の携帯電話事業者第3位のT-Mobile USと同第4位のスプリントが合併することに合意したと発表しました。2019年前半の合併手続きの完了をめざしております。

 新社名は「T-Mobile US」となり、契約者数は合わせて1億2600万人となります。

 今回、合併までに時間がかかるのは、米国・連邦通信委員会や米国・司法省反トラスト局等の審査に1年程度かかるためで、ソフトバンクグループは、2013年頃から旧T-Mobile USの買収を検討していたものの、米国・連邦通信委員会の反対により、実現しなかった経緯があります。

 合併は株式交換により行い、スプリントの株式1株に対して、T-Mobile USの株式0.10256株を割り当てます。

 新会社の株主構成は、旧T-Mobile USの親会社のドイツテレコムが41.7%、スプリントの親会社のソフトバンクグループが27.4%、、旧T-Mobile USの旧一般株主が25.3%、スプリントのの旧一般株主が5.6%となります。




 スプリントはソフトバンクグループの子会社でしたが、合併により新会社の持分法適用関連会社となります。

三菱東京UFJ銀行、インドネシアのダナモン銀行を買収へ

 三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱東京UFJ銀行は、インドネシアの商業銀行で時価総額ベース第5位の「ダナモン銀行」を買収すると発表しました。

 平成29年中にダナモン銀行の約2割の株式を1334億円で取得し、平成30年9月までには出資比率の4割まで株式を取得する予定です。

 最終的には、73.8%以上を取得して子会社化する予定で、取得費用は最大で7000億円となりそうです。

 買収の完了時期については、今後のダナモン銀行の現在の筆頭株主やインドネシア当局との交渉如何のため、未定としております。

 ダナモン銀行は、自動車ローンや企業向け融資に強い銀行として知られております。




 三菱東京UFJ銀行は、米国のグループ銀行とタイの傘下銀行に、「海外口座ご紹介サービス」として口座開設取り次ぎサービスを実施しております。

 近い将来には、日本国内の顧客向けにダナモン銀行の口座開設取り次ぎサービスが実施されるようになるかもしれませんね。