2つのミニ新幹線の線形改良について

 国内には、山形新幹線・秋田新幹線の2つのミニ新幹線があります。

 ミニ新幹線は、既存の在来線の線路や信号等の設備を少々改良することにより開業できます。工事はフル規格に比べて短期間で済み、費用もかからず、乗り換えなしで目的地に行けるといったメリットがあります。

 その反面、線形については基本的に在来線とほとんど変わらないため、スピードアップをすることができず、気象状況により運休や遅延が数多く発生しております。

 この問題を解消するため、JR東日本やミニ新幹線の沿線自治体では、新規のトンネル建設の検討を行っております。

 まず山形新幹線では、奥羽本線の庭坂・米沢間に約22kmのトンネルを建設を検討しており、工事費は約1500億円、フル規格新幹線「奥羽新幹線」に対応できるものとする場合は、1620億円であるとJR東日本は試算しております。

 このトンネルができますと、東京・山形間の所要時間は現在に比べて10分程度の短縮となります。

 また秋田新幹線では、田沢湖線の赤渕・田沢湖間の18.1kmの改良を検討しており、既に平成27年5月には現地での調査が行われております。

 計画では、赤渕・田沢湖間にある単線の仙岩トンネル(約3.9km)の代替となるトンネルを建設するもので、仙岩トンネルより長い直線のものを整備したい(単線のもの)としております。




 いずれの計画も実現すれば良いと個人的には思います。特に山形新幹線のトンネルについては将来を見据えて、成田新幹線の時のように建設の着工から白紙化という、計画から現在に至るまでの無駄な時間と費用等、スカイライナーや成田エクスプレスの都心から空港までの所要時間を考えますと、多少整備費用がかかったとしても、フル規格での整備が望ましいと考えております。