スマートメーターも関連している 電話番号の枯渇問題とその対策

 平成27年10月に総務省は、「020」から始まる携帯電話番号の開放を平成28年から開始すると発表しました。この「020」の携帯電話番号は、020以下10桁の計13桁となることも発表されました。

 この「020」の携帯電話番号を導入することにより、約80億の番号を用意することができるといいます。

 ただこの「020」の携帯電話番号は、通常の携帯電話やスマートフォンには割り当てがありません。一体どのような用途のものに割り当てがされると思いますか。

 一例としましては現在、電力会社が設置している次世代電力計(スマートメーター)の自動検針といった用途で、携帯電話番号を使っての検針データ等の通信が行われているわけですが、こういった機械と機械の間でやり取される通信に「020」の携帯電話番号が割り当てられることとなりました。

 総務省は、平成25年に「070」の携帯電話番号を開放し、先行して導入していた「090」「080」と合わせて2億7000万の番号を用意していました。

 しかし上記のような機械と機械の間でやり取される通信に使われる携帯電話番号も割り当てされるようになり、このままいくと平成30年には携帯電話番号が枯渇してしまう恐れが出てくるため、先手を打ったというわけです。




 総務省は、あらゆるものをインターネットに接続する「IoT」を推進しており、「020」の携帯電話番号の割り当ては、今後の需要拡大に対応したものといえます。

 スマートメーターはもちろん、近所の自動販売機にも通信機能が搭載されたものが設置されていたりと、こういったものが身近でもよく見られるようになってきました。

 そのうち全ての家電に通信機能が搭載されるような日が来るかもしれませんね。

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