株価1円の銘柄に手を出すべきか否か?

 ブログ「Japan Index Today」の11月17日の記事中の「値下がり率上位5銘柄」の第2位にある、ETFS天然ガス上場投資信託(コード1689)の取引値に注目してください。

 ETFS天然ガス上場投資信託は、11月17日の終値が前日比1円安6円で、その日の取引が終了しております。しかし下落率で見ますと、前日比14.29%の下落と通常の株価であれば、大クラッシュともいうべき数字をたたき出しております。(当然1円上昇すれば爆発的な上昇となります。)

 このような取引値10円を下回る、1桁の取引値をつけている銘柄は、さほど珍しくはなく、普段株式の売買をしている方からすれば、何をいまさらという感は否めませんが、東証1部上場の大企業が経営不振により、売り注文が多くなり、やがては取引値が1円となってしまいますと、一挙に世間の注目を集めてしまいます。

 こういった世間の注目を集めた取引値が1桁となった銘柄は、投資金額が9000円(単元株数1000株で計算)もあれば、株の取引ができますので、多くの投資家が参入するマネーゲームへと発展します。

 ただ多くの投資家が参入し、比較的似通った株価で売買注文を出すことが多いことから、約定しない(売買取引が成立しない)ことも多く、ある意味「投機」といえます。

 私も以前に先述のETFS天然ガス上場投資信託の買い注文を1週間にわたって出し続けたものの、結局約定せず手を引いたということがあります。

 また取引値1円で買えたのはいいものの、売ることができずにそのまま上場廃止となってしまい、破綻処理される金融機関の株式のように、ただの紙くずになってしまったケースもあります。(もちろん上場廃止になったとしても株式の価値のある場合もありますが、簡単に売ることはできません。)



 このようなことから、株価1円の銘柄によっぽどの自信がないのでなければ、手を出すのはお勧めしません。

 まあ株価1円銘柄のマネーゲームに勝利して、街中でお札をバラ巻いた事件を起こした投資家も存在しますので、投資する場合は自己責任でお願いいたします。

 私が投資するのであれば、取引値が20円から30円程度の超低位株で、業績が良いものの買い材料が見つかりずらい、出遅れ感のある株式に投資します

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック