海流発電の実証実験で最大30キロワットの発電に成功 世界で初めて

 本格的な実験機を使って、海流を利用した発電に世界で初めて成功しました。

 これは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とIHIが、鹿児島県十島村・口之島の沖合約5キロの水深20メートルから50メートルのところに、NEDOとIHIが6年かけて共同開発したタービンを沈めて、海流を利用して発電する実証実験を平成29年8月14日より行っていたものです。

 口之島の沖合は、季節や時間による流れの速さや向きの変動が少ないことから実証実験の場所に選ばれました。

 その結果、タービンが海流により回転し、最大30キロワットの発電に成功したとのことです。

 ちなみにこの実験機の発電出力は100キロワットで、IHIは実用化のためには500キロワットから1000キロワットまで発電出力を高めたいとしています。




 また今回の実証実験の結果を受けて、発電コスト等の検証を行い、早ければ平成32年頃には実用化したいとしています。

 資源の少ない我が国にとって、海流発電がエネルギー供給の一翼を担えるかどうか、今後が楽しみです。