中部国際空港、平成39年までに2本目の滑走路新設を検討 発着数を年間20万回へ

 国土交通省と愛知県等が、中部国際空港(セントレア・愛知県常滑市)の2本目となる滑走路の新設を検討しているとのことです。

 平成31年度までに工事を開始したい考えで、滑走路用地は空港西側の地域を名古屋港を浚渫した土砂で埋め立てることで造成します。また総事業費は3000億円程度になりそうです。

 2本目の滑走路を新設することによって、中部国際空港の発着数を年間20万回を目標にしており、平成39年までに供用開始をめざしたいとしています。
 
 中部国際空港は、昭和60年に建設に向けた調査が開始され、平成13年に空港島の埋め立て工事が着工されました。日本国際博覧会(愛・地球博)の開催を控えた、平成17年2月に開港。24時間運用が可能な国際空港です。

 中部国際空港の平成27年度の年間発着数は、空港会社の統計によると9万7755回ですので、もう1本滑走路を新設しますと、単純に倍の20万回(上記の目標数)ということになります。




 中部国際空港の開港した平成17年度は、旅客数が1200万人を突破したものの、平成23年度までは減少傾向にありました。平成24年度以降は増加に転じ、平成28年度は1150万人の旅客数を見込んでおります

 国内の空港は各空港の競争が年々激しさを増しております。今回の報道は、中部国際空港がこの競争に遅れをとらないために先手を打ったといえます。