北アイルランド自治議会、民主統一党が僅差で第一党に

 2017年1月16日に北アイルランド自治政府のマクギネス副首相(シン・フェイン党所属)が辞任したことを受け、北アイルランド自治議会が解散したことにより、このほど同自治議会選挙が行われました。

 3月2日に投票、4日に開票が終わった同自治議会選挙は、プロテスタント系でユニオニスト(英国の統治を望む勢力)強硬派の民主統一党(DUP)が28議席を獲得し第一党となりました。

 今回の自治議会選挙の各党の獲得議席数(定数90議席)は次のとおりです。

 民主統一党 (DUP) 28
 シン・フェイン党 (SF) 27
 社会民主労働党 (SDLP) 12
 アルスター統一党 (UUP) 10
 北アイルランド同盟党 (APNI) 8
 北アイルランド緑の党 (GREEN) 2
 伝統的ユニオストの声 (TUV) 1
 人民の利益同盟 (PBPA) 1
 無所属 1

 第二党はカトリック系でナショナリスト(アイルランドへの併合を望む勢力)強硬派のシン・フェイン党が27議席を獲得し、第一党の民主統一党に1議席差としました。

 今後、連立政権について両党により協議が行われますが、3週間以内に両党が自治政府を発足できない場合、北アイルランドは英国政府による直轄統治となる可能性があります。




 近年、英国を構成する「国」で様々なこと(混乱の要素が多めですが)が起きております。今後も注目してみていきたいと思います。