JR貨物、平成29年3月期の鉄道事業で営業黒字の見通し 今後の株式上場も視野

 JR貨物は、平成29年3月期の鉄道事業で営業黒字(2億円から3億円)の見通しであることを明らかにしました。

 近年のトラック運転手の不足により、輸送手段をトラックから鉄道へ切り替える「モーダルシフト」により、鉄道貨物の需要が高まっていることから、今後物流施設のさらなる拡充により、鉄道の営業黒字を毎年10億円規模となるようにしていきたいとしています。

 また平成34年3月期までの中期経営計画(5か年)も併せて発表され、不動産開発等の事業の多角化を図り、最終年度には連結売上高で2000億円以上、経常利益で100億円以上を目標とすることも併せて発表されました。

 今後のJR貨物のビックプロジェクトの一例としては、平成33年までに東京貨物ターミナル駅の物流施設の整備に350億円を投資する計画があります。

 今後は、グループ全体で持続的に年100億円以上の経常利益を実現できるようにし、将来の株式上場を視野に入れていくとしています。




 国鉄が分割民営化されて30年となります。この間、JR東日本、JR西日本、JR東海、JR九州が上場しました。JR貨物が先行した4社に続けるのか今後が楽しみです。


焼酎メーカー出荷量ランキング 平成27酒造年度の全体の出荷量では、2年連続で宮崎県がトップ

 当ブログの平成27年9月9日の記事で、平成26暦年の焼酎メーカー別の売上高ランキングの上位5傑を取り上げ、多数アクセスいただきましたが、その後の平成27暦年については取り上げておりませんので、今回その発表から半年ほどたちますが取り上げてみたいと思います。

 まずは平成27年度(酒造年度:同年7月から翌年6月)の麦焼酎や芋焼酎といった本格焼酎の出荷量ですが、2年連続して宮崎県が首位となりました。

 以下、鹿児島県が第2位、大分県が第3位となっております。また本格焼酎の出荷量は宮崎県、鹿児島県、大分県、熊本県の九州4県で全国の約8割を占めるという統計も発表されております。

 さて焼酎メーカーの出荷量ランキングは次のような結果となりました。(平成27暦年での売上高ランキングで上位5傑です。)

 第1位 霧島酒造 宮崎県都城市
 主なブランド名称:黒霧島、白霧島、赤霧島

 第2位 三和酒類 大分県宇佐市
 主なブランド名称:いいちこ

 第3位 雲海酒造 宮崎県宮崎市
 主なブランド名称:雲海、いいとも

 第4位 二階堂酒造 大分県速見郡日出町
 主なブランド名称:大分むぎ焼酎二階堂

 第5位 薩摩酒造 鹿児島県枕崎市
 主なブランド名称:さつま白波、黒白波





 上位5傑は、テレビ・ラジオで全国的にCMが放送されていることもあって、おなじみの企業であると思います。 平成26暦年での売上高ランキング第3位の「薩摩酒造」はランクを2つ下げて第5位となりました。

 その他で目立つところでは、「しろ」で知られる高橋酒造が第7位、「桜島」で知られる本坊酒造は第8位、本州トップは群馬県高崎市の美峰酒類で第10位、「久米島の久米仙」が第23位、那覇市の「瑞泉」で知られる瑞泉酒造は第43位等となっております。

 また前回上位50傑の圏外にあったメーカーでは、「古酒まさひろ」、「海人」で知られるまさひろ酒造が第45位、「甕雫」、「かんろ」で知られる京屋酒造が第50位となっております。

名古屋競馬、競馬場を弥富市に移転 早ければ平成34年度から開催

 愛知県競馬組合は、昭和24年に開場した名古屋競馬場(名古屋市港区)の老朽化にともない、愛知県弥富市にある「弥富トレーニングセンター」内へ競馬場を移転する方針を決定しました。

 弥富トレーニングセンターは、伊勢湾岸自動車道の湾岸弥富インターチェンジの北に位置。昭和52年に開設、調教施設や厩舎があります。

 工事は平成31年度中に着工し、早ければ平成34年度から弥富において競馬が開催される予定です。

 新競馬場では、2000人規模のスタンドとナイター施設を備えます。また移転後の名古屋競馬場(跡)に場外馬券売場を設けます

 さて現在の名古屋競馬場の跡地に何を建設されるかといいますと、愛知県と名古屋市が平成38年に開催する「アジア競技大会」の選手村にする予定です。

 今回、弥富移転が決定した経緯としましては、勝馬投票券の売上がインターネットでの販売が圧倒的に多く、本場での売上が減少していることから、競馬場を郊外に移転しても、特に問題がないということが挙げられます。

 また現在のトレーニングセンターと競馬場との間を移動するのにかかる時間や費用といった負担を新競馬場への移転後は格段に減らすことができるということです。




 インターネットでの勝馬投票券の販売により、長期にわたり赤字体質の地方の競馬組合が近年、黒字に転換するケースが多々あり、累積赤字の解消を果たした競馬組合もあります。(愛知県競馬組合も近年中に累積赤字を解消できそうです。)
 
 今後も合理化や経営努力により、常に収益を生むようなものとなることを願っております。