松本空港、国際チャーター便が2年ぶりに就航へ

 長野県営の松本空港と韓国・仁川国際空港とを結ぶ国際チャーター便が、平成29年2月から3月にかけて就航することとなりました。

 松本空港の国際チャーター便は、平成27年3月のカンボジア・シェムリアップ国際空港とを結ぶ便以来のことで、約2年ぶりのこととなります。

 チャーター便は5往復が就航する予定で、大韓航空が小型ジェット機で運航することとなっております。

 松本空港は昭和40年7月に開港、平成6年7月にジェット機対応の空港となりました。平成20年度には国際チャーター便を32便運航していたものの、その年度をピークに減少していました。

 長野県としては、松本空港の国際化のために国際定期便の「2路線週4往復」、年100便の国際チャーター便の運航を将来の目標として掲げています。



 しかしながら現在、長野県民が国際便を利用する際は、羽田、成田、中部・関西の各国際空港に新幹線や高速道路を使っていくケースがほとんどで、松本空港を利用するというのは基本的に考えられません。

 また長野県東北信地方では、路線バスの側面や各種広告物を使っての北陸新幹線利用で富山空港発の国際便利用促進をするキャンペーンを富山県が中心になって行っております。

 実際長野市からですと、同じ県の松本空港よりも隣県の富山空港の方が早く移動できてしまうケースがあるくらいです(もちろん富山空港へ行く方が交通費はかかるのですが)。

 現在、松本空港を発着する国内便にしても通年運航が新千歳便と福岡便、また夏季限定で大阪(伊丹)便のみと少ないので、多くの長野県民は利便性の高い大規模空港の方へ利用者が流れていってしまっております。

 ローカル空港に総じて言えることですが、利用の低迷を打開したり、活性化するにはなかなか難しいものがあります。