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　アサヒグループホールディングスは、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブが保有する中・東欧５か国のビール事業について、約８８８３億円で買収することで、双方が合意したと発表しました。

　アサヒグループホールディングスは、平成２９年１０月にも西欧のビール事業（イタリアの「ペローニ」等）を約３０００億円強で、アンハイザー・ブッシュ・インベブより買収しており、今回の発表はそれに続くものです。

　また今回の買収は、日本のビールメーカーによる海外のビール事業の買収の規模としては、過去最大のものです。

　この中・東欧の５か国は、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニアで、アサヒグループホールディングスの他にも海外のビールメーカーや投資ファンドが入札に参加しておりました。

　買収は欧州委員会からの承認を経て、平成２９年（２０１７年）上期に完了させる予定とのことです。

　アサヒグループホールディングスとしては、海外事業を成長の柱としたいようで、現在グループ全体の売上高に占める、海外事業の比率が１割強であるところ、ゆくゆくは２割から３割まで引き上げたいとしております。

　国内で競合する、キリングループやサントリーグループも海外の企業（事業）の買収を進めており、国内の売上高が頭打ちとなっている中、今後もこの流れは続くものと考えられます。