ひたちなか海浜鉄道湊線の延伸計画 平成36年度運行を目指す

 茨城県ひたちなか市の勝田・阿字ヶ浦間(14.3キロメートル)を結ぶ、第三セクター鉄道の「ひたちなか海浜鉄道湊線」の延伸計画で、平成36年度に延伸区間の運行を目指していることをひたちなか市は表明しました。

 延伸区間の一案として、阿字ヶ浦駅から国営ひたち海浜公園の南側・西側の外周に沿って、公園の西口付近を終点とする、約3.1キロメートルの案があります。

 さらにこの案では、区間内に3つの駅の新設が計画されており、総事業費は約65億円が見込まれております

 ひたちなか市は、収支計画の策定や延伸区間の需要調査等を経て、平成30年度に国に対して、延伸区間に関し、鉄道事業法の事業許認可を申請する予定です。

 事業の許認可が得られれば、延伸の実現がより近付くこととなります。

 同線は単線非電化の路線で、大正2年12月に湊鉄道の勝田・那珂湊間が開業、昭和7年7月には全線開業となりました。

 昭和19年8月の茨城県内にある交通事業者との戦時統合により、茨城交通湊線となりました。

 その後、茨城交通湊線の廃線案があったものの、結局のところ、ひたちなか市による第3セクター方式による経営で、同線を維持することとなりました。



 最近では珍しい地方のローカル路線が延伸する計画です。現在地方交通がおかれている状況は大変厳しいものがありますが、同区間が予定通りに開業すれば良いですね。