なにわ筋線、JR西日本と南海電気鉄道の共同運行を検討

 なにわ筋線は、JR西日本・新大阪駅JR難波駅、南海電気鉄道・汐見橋駅、南海電気鉄道・難波駅を結ぶ10.2キロメートル(路線の合計)の鉄道路線の計画のことです。

 この路線は、平成元年に構想、平成16年には近畿地方交通審議会の答申第8号において、「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」となりましたが、事業費が1800億から3200億円(一部試算では4000億円)と巨額となるため、建設着工にまでは至っておりません

 ただ大阪府、大阪市、JR西日本、南海電気鉄道の4者は、平成26年から建設に向けた協議を続けております。

 このほど、なにわ筋線の早期着工を目指している、JR西日本が南海電気鉄道に対し、大阪駅北側の「うめきた」新駅(地下駅)と新大阪駅への乗り入れを認めることを提案しており、南海電気鉄道との間で合意することができれば、建設着工に一歩近づく形となります。

 また将来的には、南海本線にJR西日本の車両が乗り入れる構想もあり、ゆくゆくは両社共同開発による車両という話も出てくるかもしれません。



 なにわ筋線の開業は、費用対効果の面で効果が高いとみられているものの事業費が巨額となるため、各者の負担割合や、どのルートで建設すればより高い効果がえられるかといった、難題をいかにクリアしていくかが今後の建設着工への鍵となっていきます。