QRコード付き乗車券は、全国の鉄道会社に普及していくか?

 JR東海は平成28年10月28日までの期間で、QRコードによる新幹線乗車の実証実験を行っています。

 この実験のために一部の自動改札を改造し、同社の社員が出張時に利用、実用性があるか判断することになっております。

 QRコードに対応した鉄軌道の自動改札は、国内では平成25年1月に広島短距離交通瀬野線(スカイレールサービス)で導入されて以来、平成26年10月の沖縄都市モノレール(ゆいレール)平成27年10月には北九州高速鉄道(北九州モノレール)で導入されています。(当然、QRコード付き乗車券専用というわけではなく、ICカード乗車券でも自動改札を利用することができますが。)

 さてこれらの事業者が、QRコードに対応した自動改札をなぜ導入したかということですが、ICカード乗車券と同様にタッチするだけで通過することが可能であること、従来の磁気の乗車券に比べ、リサイクルがしやすいこと、自動改札機のメンテナンスがしやすいといった事業者のメリットもあげられます。

 ただ導入している、沖縄都市モノレール(ゆいレール)の利用者からは、自動改札機を通る際に乗車券に印字されているQRコードが、なかなか読取機でデータを読み込まずにエラー表示が出るという苦情もあるようです。(ただこの問題点も工夫次第で後々解決されるレベルの問題であるとは思いますが。)



 今後、中央新幹線(中央リニア)の乗車券でもQRコードの利用が想定されているともいわれており、QRコード付き乗車券が、今までの磁気の乗車券にとって代わる時代が来るかもしれません。