日本国内の「SPAR」消滅へ 「北海道スパー」は「ハマナスクラブ」「セイコーマート」に順次転換

 皆様はモミの木をシンボルマークとした小売店「SPAR」をご存じでしょうか。日本国内に最盛期には約3000店舗を展開していたスーパーやコンビニエンストアです。

 「SPAR」はもともとオランダのボランタリーチェーンで、現在でも欧州を中心に世界最大の食品小売りチェーンですが、日本国内のSPARの地方本部が、加盟当時には先進的であったSPARのシステムが年々、日本国内での店舗運営において時代に合わないものとなってきたため、平成に入ってからSPARからの脱退が相次ぎました

 現在、SPARの看板があるのは北海道だけで、セコマ(旧社名:セイコーマート)の関連会社である北海道スパーが地区本部の役割をしてきました。

 その北海道スパーは平成28年8月末をもって、国際スパー本部との契約更改で契約を更新しないこととなり、日本国内に最盛期には約3000店舗を展開していた「SPAR」は消滅することとなります。

 この背景には、北海道スパーのオーナーの高齢化と国際スパーへの長期の加盟によりSPARのノウハウを十分に吸収したことで、加盟料を払ってまで「SPAR」の看板にこだわる必要がなくなったことといえます。

 現在、北海道スパーは札幌市とその近隣を中心に約70店舗ありますが、今後はセイコーフレッシュフーズが新たに運営するボランタリーチェーン「ハマナスクラブ」や「セイコーマート」に順次転換していくこととなりました。(ハマナスクラブへの転換第1号店「ハマナスクラブ拓北店」はすでに営業を開始しております。)



 30年位前まで、地元で最も多くの店舗があったのは「SPAR」でした。現在でも元「SPAR」の店舗が名を変えて営業しているところがあります。

 また一時期はコンビニエンストアの「HOT SPAR」もあり、かなりの頻度で買い物をしていました。(地元のHOT SPARはサークルKに転換した店舗が多かったように記憶しております。)

 いずれにせよ日本国内の小売業の一時代を作った「SPAR」がなくなるのは残念なことです。