京都銀行、全額出資の証券子会社として「京銀証券」を平成29年5月に設立

 京都銀行(本社・京都市)は、全額出資の証券子会社「京銀証券」を平成29年5月に設立することを発表しました。3年で単年度黒字を目指すとしております。

 京銀証券の資本金は30億円で本店を京都市に置き、福知山市に支店を置く(後述しますが、丹和銀行発祥の地が京都府北部であるからのようです)とのことです。

 京銀証券には、京都銀行から従業員が出向する形となり、ノウハウは証券業界最大手の野村證券からの人材を受け入れて習得するとしています。

 さて京都銀行は、昭和16年に両丹銀行、宮津銀行、丹後商工銀行、丹後産業銀行の京都府北部の4行の合併により丹和銀行(本店・福知山市)が設立、京都銀行に商号が変更されたのは昭和26年です。また京都市に本店が置かれるようになったのは昭和28年になってからのことです。

 現在では京都府を中心に店舗を展開、大阪府・兵庫県・東京都・愛知県・滋賀県・奈良県に店舗があります。

 さて、京都府の指定金融機関は京都銀行であるものの、京都市においては先述のように後発の金融機関であることから、京都市の指定金融機関は三菱東京UFJ銀行(旧三和銀行)となっております。

 また京都市の金融機関のシェアでも都市銀行や信用金庫が比較的強いため、京都銀行が圧倒的なシェアを持ってはおりません。



 いずれにせよ、今回の証券子会社の設立によって、外国債券や仕組債といった、現在よりも多くの金融商品をそろえ、顧客へのサービスを充実させたいとしています。

 今後もこのような、銀行出資による証券子会社は増えていくことでしょう。

甲子信用組合が解散へ 平成29年上期中に

 農林中央金庫の役職員が組合員となることができる、甲子信用組合が平成29年上期中に解散する方針を決定したと報道がありました。

 今回の報道では、同組合の利用率が近年低下している状況となり、同組合は「役割はもはや終えており、解散に向けて速やかに検討を進めることが望ましいと判断」としたことによります。

 預金については今後口座の解約手続きを進めていき、順次払い戻しとなります。また貸出金は、他の金融機関に引き継がれる予定となっております。

 現在、同組合の店舗は東京都千代田区内神田にある本店のみで、組合員は3562人、預金積金は217億6800万円となっております(平成28年3月末日現在)となっております。

 甲子信用組合は、「保証責任甲子信用購買利用組合」として大正13年(甲子(きのえね)の年)に設立され、昭和25年に「甲子信用組合」となりました。
 
 平成29年上期中に解散する方針を決定したことにより、設立から93年で同組合は役割を終えることとなります。



 さてここからは余談ですが、先述したとおり甲子信用組合の店舗は本店のみで、同組合で運営しているATMも本店に設置されているものだけです。

 預金者は出入金をするのに大変ではないかと思うのですが、同組合のホームページを確認しますと、キャッシュカードは一般的な金融機関同様、他の金融機関と提携しており(他行利用時のキャッシュバックサービスも5回あり)、特にセブン銀行ATMでの出入金は手数料無料の時間があることから、特に不便ではないように思いました。

 甲子信用組合は他の職域信用組合と同様、一般人は口座を開設することはできません。このことから職域信用組合は特定少数の組合員に限られることから経営規模も小さく、今後、解散や他の金融機関に吸収合併されるケースが増加すると考えられます。

2016凱旋門賞(仏)の勝馬投票券、インターネット限定で発売 国内初

 2016年10月2日にフランスのシャンティイ競馬場で行われる、凱旋門賞(G1)の勝馬投票券がインターネット限定で発売されます。これは海外で開催される競馬としては、初めて国内で投票できることとなります。

 オッズは独立プール方式での発売となるため、日本国内独自のものです。またJRAプラス10の対象競走となり、これは勝馬投票券の払戻金に10円が加算されるものです。

 発売方法としては、インターネット投票(A-PAT会員、即PAT会員)限定での発売です。

 発売する勝馬投票券は7式別で、単勝・複勝・ワイド・馬連・馬単・3連複・3連単となります。

 発売は、2016年10月2日の10時から開始され、締切時間は日本時間23時05分発走(予定)の4分前となる23時01分(予定)です



 またこの凱旋門賞は、グリーンチャンネルでノンスクランブルで生中継されるとのことです。

 JRA所属馬では平成28年の日本ダービー(東京優駿)の勝馬、マカヒキ(C・ルメール騎手騎乗)が出走を予定しており、出走することになれば日本国内限定のオッズということもあり、マカヒキにかなりの人気が集まると思われます。