北海道新幹線の乗車実績が、在来線時の2.1倍に

 JR北海道は、北海道新幹線の新青森・新函館北斗間の開業日の3月26日から4月10日までの利用状況が発表されました。

 この期間で、1日平均の乗客数は約5700人となり、前年の同期間に比べて2・1倍の乗車実績となりました。また同期間の乗車率は約27%となっております。

 ちなみに開業日の乗客数は約1万4200人で乗車率が約61%、開業2日目の乗客数は約8700人で乗車率が約37%、開業3日間の1日平均の乗客数は、約9900人で乗車率が43%となりました。

 またゴールデンウイーク期間中の予約状況(席数)は、前年の在来線時に比べて2・3倍となると見込んでおり、天候によってはさらなる予約数を見込んでおります。

 今後、JR北海道は新幹線を使っての道南地域と東北地域との交流拡大修学旅行客の誘致等に力を入れることによって、利用促進を図りたい考えです。



 運営するJR北海道の平成29年3月期決算は、経常損失175億円、純損失44億円となる見通しであるため、今後も厳しい状況であることに変わりはない状況です。

 この状況は新幹線が札幌まで延伸しなければ、同社の収益は改善されないといわれておりますので、沿線自治体や道内の企業は、「早期に札幌までの延伸」を求めて活動していくことでしょう。