大和ネクスト銀行、DAIWA SMART DEPOSIT(スマデポ)を開始

 大和ネクスト銀行はマネーパートナーズと提携して、同行の外貨預金口座を保有する顧客を対象に、国際ブランド・マスターカードの海外プリペイドカード「DAIWA SMART DEPOSIT」(スマデポ)の発行を平成28年3月28日から開始しました。

 同行の外貨普通預金残高から外貨をスマデポにチャージすることにより、マスターカード加盟店でのショッピングや、海外のATMでの現地通貨の引き出しが可能となるサービスです。

 チャージ単位は10通貨単位以上1補助通貨単位となっており、対応する外貨は米国ドル、ユーロ、英国ポンド、豪州ドル、香港ドルの5通貨です。

 入会金・年会費は無料となっており、外貨普通預金からのチャージ手数料はチャージ金額の1.5%、海外のATM手数料は1回につき2米国ドル、1.75ユーロ等、通貨によって様々です。ただチャージ手数料はかかるものの、スマデポに残っている外貨を外貨預金普通口座に戻す際の手数料は無料となります。

 また利用金額の上限は1か月あたり最高で200万円相当額となります。(ただ1回あたり、1日あたりの制限もありますので同行のホームページ等でご確認ください。)

 申込み方法としては、大和ネクスト銀行ウェブサイトからの申込みとなっており、スマデポ開始キャンペーンとして、6月30日のチャージ完了分までの外貨普通預金口座からのチャージ手数料が無料となるキャンペーンを実施しております。



 ただスマデポの発行で注意が必要なのは、このカードが外貨が利用できるデビットカード(いわゆる銀行発行)ではなく、プリペイドカード(マネーパートナーズの発行)である点です。

 つまりスマデポは預金を受け入れるものではなく、スマデポでの取引は大和ネクスト銀行ではなく、全てが顧客とマネーパートナーズとの取引となることから、同行は顧客がスマデポを使った取引について責任を負わないということです。

 個人的には日本円を含む複数の外貨に対応した、ソニー銀行のVisaデビットカード(兼キャッシュカード)の「Sony Bank WALLET」のようなデビットカードを大和ネクスト銀行が発行してくれる方がうれしいのですが。

 もともとの大和ネクスト銀行の最大の売りは、同行の口座と大和証券の口座とのリンクありきであるということから、デビットカードではなく、スマデポのようなプリペイドカードサービスが開始されたともいえます。

サン電子の子会社、セレブライト社がiPhoneのロック解除で協力

 サン電子という企業をご存じでしょうか?

 私としてはサンソフトの名称でファミコン用ソフトを発売したり、ネットワークプレイヤー「BiBiO」のイメージが強い企業です。

 ちなみにサン電子の創業当初は、立石電機(現在のオムロン)向けに鉄道用の自動券売機を製造していました。現在、従業員の過半数は開発スタッフです。

 さて米国で発生した事件の捜査で、米国FBIとアップル社との間で起きた、いわゆる「iPhoneのロック解除」を巡る問題で、このほど、FBIはiPhoneのロック解除に成功したとの報道がありました。

 このロック解除に協力したのが、サン電子の子会社でイスラエルにあるセレブライト社であり、同社の技術でiPhoneの中の情報を取り出すことができるといいます。

 この子会社のロック解除の成功により、FBIとアップル社との対立は徐々に解消すると考えられますが、いずれにせよアップル社としてはiPhoneのロックが解除されるわけですから、釈然としないでしょうが。

 サン電子は近年、スマートフォンのデータ分析や犯罪捜査向けの機器の開発・販売等のモバイルデータソリューション事業が成長しており、世界各国の捜査機関や軍との取引があります。



 このようなことから、ジャスダック市場に上場しているサン電子株は、3月30日の取引で売買代金が全ての市場でトップとなる890億円となりました。

 午前中の取引で高値となる前日終値比232円高の1270円をつけたものの、その後は利益確定売りに押される形となり、18円安い1020円で取引を終了しました。

 個人的にはサン電子は地味な企業イメージがありますが、今後株価がどのように動くか楽しみであります。

ファミリーマート、自販機コンビニ(ASD)を九州でも展開へ

 ファミリーマートでは、オフィスの休憩所や高速道路のパーキングエリア等に自動販売機型のコンビニエンスストア(ASD)を展開しておりますが、このASDの導入は1000社を超えるといいます。

 ASDは、アイテム数の多い自動販売機といえますが、取扱商品は通常の自動販売機が扱っているような飲料やロングライフ菓子パンに加え、おにぎりやサンドイッチ、弁当のような購入時から消費期限まで比較的短いものや日用品まで取り扱っております

 基本的には自動販売機の延長にあるものですから、稼働時間は24時間、年中無休ということになります。

 ファミリーマートのホームページにおいて、かなり前からASDに関するページが存在しましたが、ASDの利用者は限定されるため、当然のことながら「設置場所」に関しての記載はありません。

 ただファミリーマートのホームページによると設置基準としては、オフィスでしたら従業員数100人以上というのが1つの基準となっております。

 先述しましたが、ASDは首都圏を中心として関西、東海地域の約1240か所、約1700台が導入されており、平成28年3月28日からは九州地域でも展開すると発表がありました。



 九州地域では平成28年4月に入ってからをめどにASDの展開を開始すると報道されております。

 ビーボ・ジャパンの自動販売機の思い出の記事でも少しふれましたが、30年ほど前にはハンバーガーやホットサンドのような軽食、うどん・そばといった自動販売機はドライブイン等でみかけましたが、コンビニエンスストアや弁当店の増加、自動販売機の老朽化によって、稼働しているものが少なくなりました。

 ASDは、これら昔稼働していた自動販売機の発展したものといえますが、個人的には古い自動販売機の方が「味」があって好きなのですが。