JR西日本、北陸新幹線の敦賀・大阪間の第4のルート「小浜・京都ルート」の検討について

 JR西日本が今まで想定していた、北陸新幹線の敦賀・大阪間の3つのルートに加え、第4のルートとして、敦賀から小浜を経由し京都駅に至る「小浜・京都ルート」の検討をしているとのことです。

 「小浜・京都ルート」は、既に観光客の多い京都と、観光客を増やしたい北陸の間を建設費や所用時間、経済効果がより大きいのは、どのルートであるかと検討してきた中で、出てきたルート案です。

 このルートでは、敦賀・京都間を先行開業し、京都・新大阪間を深さ40メートル以上の大深度地下を通る計画です。

 大深度地下は、用地買収をしなくても公共的な事業に利用できるので、都市部の用地買収が難しいところで利用されており、中央新幹線(中央リニア)の品川駅周辺でも、大深度地下利用の建設計画があります。



 JR西日本としては、湖西線をフリーゲージトレインで通過する「湖西ルート」米原駅で接続する「米原ルート」では、JR東海の東海道新幹線を通る必要があり、収益の減少となるので、できればJR西日本が経営主体となって大阪ヘ延伸したいため、今回の第4のルートの検討につながったと考えられます。