国内で新たな氷河が発見か? 長野県大町市の雪渓に調査団入り

 私が学生時代に日本国内において「氷河」は存在しないと教わってきました。極東地域において氷河の南限はカムチャッカ半島であるといわれてきたからです。

 平成11年に立山連峰で永久凍土が発見された事が報告され、数年間の調査を行った結果、平成24年になり、立山連峰の三ノ窓雪渓小窓雪渓御前沢雪渓の3か所が日本雪氷学会により、氷河と認定されることになり、氷河の南限はカムチャッカ半島から富山県の立山連峰ということになりました。

 今回、長野県と富山県境にある、鹿島槍ケ岳の長野県大町市側のカクネ里雪渓が氷河の可能性があるとして、学術調査団が今月26日に現地入りするそうです。

 元々の計画では、昨年にカクネ里雪渓を調査する予定であったものの険しい地形であるため、今回ヘリコプターで入山することなりました。今回の調査での観測期間は30日から40日の予定です。



 地元の長野県大町市では、カクネ里雪渓が氷河と認定されれば、「氷河の町・信濃大町」等と観光の宣伝文句として、大々的にアピールしていくのでしょう。

 何しろ大町市は、この40年間で人口が7500人も減少しており、何かと町発展の起爆剤がほしいところでしょうから、国内4番目の氷河と認定されると良いですね。