地デジ難視対策衛星放送終了で、空いた枠はどうなる

 地デジ難視対策衛星放送とは、平成23年に地上デジタル放送への移行に伴い、地上アナログ放送の時には視聴できていたものの、地形的要因(例:家が山影になってしまう)や混信等によって、地上デジタル放送が受信できない世帯に対して、BSデジタル放送を利用して、東京キー局の同時再送信を行うことをいいます。

 平成22年3月11日正午から放送を開始し、平成27年3月末をもって放送を終了しました。

 放送当時の各局の割り当ては次の通りです。
 
 BS 291 NHK 総合・東京放送局
 BS 292 NHK Eテレ・東京放送局
 BS 294 日本テレビ
 BS 295 テレビ朝日 
 BS 296 TBSテレビ
 BS 297 テレビ東京
 BS 298 フジテレビ
 BS 890 地デジ難視対策データ放送

 この放送は、難視対象地区の世帯の申請により、放送のスクランブルが解除され視聴できるようになるもので、対象地区でない大多数の世帯は、視聴できませんでした(余談ですが、対象地区でなくても難視対策衛星放送が見られるチューナーは、種類は少ないものの存在しました)。



 このチャンネルにして8チャンネル分は、難視対策衛星放送の終了により、枠が空いてしまいました。4月8日、所管する総務省の広報には、この空いた枠を平成28年に放送開始を目指す、4K・8Kテレビ放送で利用することを検討していると発表がありました。

 NHKでBSハイビジョンの試験放送が始まった時に、「こんなに高画質のものが普及するのか?」と思っておりましたが、現在では標準となりました。

 スマートフォンでも4Kで撮影可能なものが発売される昨今、一般で4K・8Kの品質の放送が見られるのもそう遠くはないということなのでしょう。