系統中央機関とは何か?

 系統中央機関とは、信金中央金庫を例にとると、信金中央金庫は信用金庫の系統中央機関のことで、協同組織金融機関の中央銀行のような役割をする金融機関のことをいいます。

 国内にある系統中央機関は、次の通りです。 名称(略称) 
 
 農林中央金庫 (農中、農林中金) 
 農業協同組合・漁業協同組合・森林組合

 信金中央金庫 (SCB、信金中金、旧略称全信連)
 信用金庫

 全国信用協同組合連合会 (全信組連)
 信用協同組合

 労働金庫連合会 (労金連)
 労働金庫

 農林中央金庫の傘下には農中信託銀行、信金中央金庫の傘下にはしんきん信託銀行といった信託子会社を持つ大きな金融機関であることがわかります。

 地方にお住まいの方であればよくお分かりと思いますが、お住まいの地域の金融機関が、農協と郵便局(ゆうちょ銀行)しかないケースがあり、実際私の小学生時代に住んでいたところがそのようなところで、ATMが初めて設置されたのは農協でした。

 そのようなことから、農協の最上部機関に位置している農林中央金庫は、平成26年9月末の預金量は約51兆5000億円という、莫大な資金力を持つ金融機関となっております。



 さて系統中央機関のうち、信金中央金庫は東京証券取引所に優先出資証券を上場(コード8421)しており、個人投資家でも売買することができます。議決権はないものの、1口当たりの配当金は直近で6500円と利回りで見てもなかなかのもので、優待制度もあります。投資される際はご参考にどうぞ。