日本銀行が、株式市場に上場していることをご存じですか?

 日本銀行は、我が国の中央銀行として、明治15年10月に開業しました。

 その日本銀行が、株式市場に上場していることをご存じでしょうか。日本銀行自体は、日本銀行法により日本国政府から独立した法人であり、額面100円の100万口、資本金1億円です。

 出資比率は、政府55%、民間資本45%となっており、この45%のうち約35%が個人で出資している部分です。

 さて日本銀行に出資する対象となるものは株券ではなく、出資証券というものです。これは通常の株式会社とは異なり、日本銀行の出資者は経営に関与できず、役員の選任権もありません

 昭和24年5月に東証一部に上場。同年6月には大証一部、名証一部に上場。いったん昭和35年5月に上場廃止になりますが、昭和38年2月に店頭登録となり、現在は株式コード8301で、ジャスダック市場に上場しております。



 さて肝心のいくら出資すれば、日本銀行の出資者となれるかですが、直近8月6日の実勢価格では480万円が必要です。

 ちなみに今年の年初来安値ベースですと451万5000円年初来高値ベースですと585万円となっております。

 ただ売買(取引)が成立する日が少なく、どちらかというとコレクター向けの出資証券であることは確かです。