390メートルの日本一のビル建設 「常盤橋プロジェクト」

 三菱地所によると、東京駅の日本橋口前に位置する、常盤橋街区の再開発プロジェクトで、このプロジェクトが1兆円を超える規模になると発表がありました。
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 このプロジェクトの敷地面積は約3万1400平米で、現在、JXビル、朝日生命大手町ビルや大和呉服橋ビルがあります。

 三菱地所はこの地に、大阪市にある「あベのハルカス」(高さ300メートル)を上回る、61階建ての高さ約390メートルのビルを建設すると発表しました。完成は平成39年の予定とのことです。

 日本銀行本店に近いこの地を世界的な金融センターに育てたい意向とのことです。



 このプロジェクトの敷地の北には、名前の由来となった常磐橋(旧橋)があり、この橋は明治期に石造のアーチ橋として造られており、千代田区景観まちづくり重要物件に指定されております。

 しかしながら、平成23年に発生した東日本大震災の影響で損傷が見られたため、現在修復工事が行われております。

JR西日本、北陸新幹線の敦賀・大阪間の第4のルート「小浜・京都ルート」の検討について

 JR西日本が今まで想定していた、北陸新幹線の敦賀・大阪間の3つのルートに加え、第4のルートとして、敦賀から小浜を経由し京都駅に至る「小浜・京都ルート」の検討をしているとのことです。

 「小浜・京都ルート」は、既に観光客の多い京都と、観光客を増やしたい北陸の間を建設費や所用時間、経済効果がより大きいのは、どのルートであるかと検討してきた中で、出てきたルート案です。

 このルートでは、敦賀・京都間を先行開業し、京都・新大阪間を深さ40メートル以上の大深度地下を通る計画です。

 大深度地下は、用地買収をしなくても公共的な事業に利用できるので、都市部の用地買収が難しいところで利用されており、中央新幹線(中央リニア)の品川駅周辺でも、大深度地下利用の建設計画があります。



 JR西日本としては、湖西線をフリーゲージトレインで通過する「湖西ルート」米原駅で接続する「米原ルート」では、JR東海の東海道新幹線を通る必要があり、収益の減少となるので、できればJR西日本が経営主体となって大阪ヘ延伸したいため、今回の第4のルートの検討につながったと考えられます。

最後の帝国 「中央アフリカ帝国」

 中央アフリカ共和国は国名の通り、アフリカ大陸の中央部に位置する内陸国です。
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 1960年8月にフランスより独立し、初代の大統領にはダヴィド・ダッコが就任しました。

 その後、1965年12月にダッコ大統領のいとこで、国軍参謀総長にあったジャン・ベデル・ボカサによる軍事クーデターにより、政権を奪取します。

 翌月、ジャン・ベデル・ボカサが大統領に就任し、1972年、ボカサ大統領が終身大統領を宣言、1976年12月4日には、帝政を敷くことが決定されました。

 このことにより、中央アフリカ帝国の国号となり、ジャン・ベデル・ボカサは、中央アフリカ帝国の初代皇帝となりました
 これ以後、国号に「帝国」を冠した国はなく、中央アフリカ帝国が「最後の帝国」ということになります

 1979年9月20日、ボカサ皇帝の外遊中にフランス主動でクーデターが発生し、ボカサ政権が崩壊しました。フランスの介入により、共和制が復活し、ダッコ元大統領が就任しました。

 しかしながら、このダッコ政権もクーデターにより崩壊。以後、中央アフリカ共和国はクーデターにより幾度となく政権が変わり、一時は無政府状態にもなるほどでした

 このように半世紀以上、政権が安定しないことから、現在の政権も流動化する可能性があります。



 結局のところ、中央アフリカ帝国は経済崩壊や人材不足により、政権が弱体化し、それを発端に反政府デモが発生、多数の人的被害があったため、フランスが介入することとなり、「最後の帝国」ということになってしまいました。