摂氏100度未満の熱エネルギーを利用する バイナリー発電が拡大

 バイナリー発電とは、温泉や工場排水等、摂氏100度未満の熱エネルギーを利用して、沸点の低い媒体を蒸発させることにより、発電機を動かして電力を生み出すということです。

 現在、温泉地で捨てられている温水や工場の廃熱等、今までは捨てられていたエネルギーを利用しようとしたもので、比較的初期投資が安いことや、電力に関する制度・法律の規制緩和で導入機運が高まっております

 日本は、米国、インドネシアに次ぐ世界第3位の地熱資源量があるのですが、海外に比べ利用されておりません。天候に左右されることもないため、安定的に発電することができ、今後もっと開発されるのではないかといわれております。

 現在ある源泉等をバイナリー発電に活用できないかという問い合わせは、発電装置のメーカーに多数寄せられているといいます。



 現在、IHIや神戸製鋼等のメーカーが、バイナリー発電装置に力を入れており、平成25年の市場規模が約4億円のところ、平成32年には10倍以上の市場規模となるといわれております。

 ただ温泉の周辺は温泉組合等、利害者の調整が難しいことが多く、国立公園や国定公園の中では環境に配慮しなければならないことから、なかなか事業化が難しいのも事実です。この辺りを何とか折り合いをつけて、新エネルギーとして定着できればと良いと思います。